馬場晴也:タックルは上位4分の1、いまは出場時間を争う立場(#011)
文・データ分析 | チェ・ボンジン(Far Post Analytics 運営者)
スカウティングレポート#011 · センターバック · 柏レイソル。コンサドーレ札幌でフル稼働した2024年J1シーズン(2,983分)でSillok Score v2は74.3、J1のDF94人中12位。柏へ移籍してからは主に途中出場が続いている。判定:MONITOR。
データ: API-Football · 2024年J1シーズン(Sillok Score v2、2026年9月30日算出);Football LAB、2026/27シーズンは2026年9月21日更新分まで反映
要点
- 馬場は2024年J1データでコンサドーレ札幌の一員として37試合2,983分に出場し、Sillok Score v2は74.3。スコアが算出されたJ1のDF94人中12位だった。
- スコアの根拠はタックル(90分あたり1.75回、87.5パーセンタイル)とキーパス(90分あたり0.91回、83.0パーセンタイル)。インターセプト(90分あたり1.15回)は集団の中ほどにとどまる。
- 2025年6月の柏レイソル移籍以降、役割は縮小している。2026/27はここまで221分、先発2試合(いずれもセンターバック)。
- 判定:MONITOR。2024年のプロフィールは大きなサンプルに基づくが、2シーズン前のものであり、現在はレギュラーではない。
馬場晴也は柏レイソルのセンターバックで、2001年10月24日生まれ。東京ヴェルディでJ2を3シーズン経験し、2023年に北海道コンサドーレ札幌へ移籍、札幌の2024年J1シーズンのほぼ全時間に出場した。当サイトのデータでは37試合2,983分である。
本レポートがスコアを付けるのはそのシーズンだ。Sillok Score v2で彼は74.3となり、スコアを算出できたJ1のDF94人中12位だった。当サイトが扱う若い選手の多くと異なり、これは小サンプルの数値ではない。約3,000分は丸1シーズン分の根拠である。
所属クラブ表記についての注記
当サイトの選手データベースでは、馬場は柏レイソル所属として登録されている。名簿が2025年6月の移籍後に収集されたためだ。本レポートの2024年の数値はすべて札幌時代のものである。当サイトの数値を柏の2024年スカッドと照合したスカウトが何も見つけられない事態を避けるため、この点を明記しておく。
スコアを牽引する要素
DFのスコアは90分あたりの3指標を使う。パーセンタイルは2024年に450分以上出場したJ1のDFとの比較である。
Sillok Score v2 プロフィール
S. Baba
Kashiwa Reysol · DF · 2,983分
Sillok Score v2
74.3
ポジション内パーセンタイル
- タックル90分あたり 1.7587.5
- インターセプト90分あたり 1.1553.1
- キーパス90分あたり 0.9183.0
| 指標 | 90分あたり | パーセンタイル(J1 DF) | 重み | 寄与点 |
|---|---|---|---|---|
| タックル | 1.75 | 87.5 | 0.40 | 35.0 |
| キーパス | 0.91 | 83.0 | 0.25 | 20.8 |
| インターセプト | 1.15 | 53.1 | 0.35 | 18.6 |
| Sillok Score v2 | 74.3 |
プロフィールの読み方
形としては前に出るタイプのDFだ。パスコースを読むのではなく、自ら寄せてボールを奪う。タックル率はJ1のDFの上位8分の1に入る一方、インターセプト率はおおむね平均的だ。この差はチームとの相性を考えるうえで重要になる。高いラインで守り、センターバックに前へ出ることを求めるチームは1つ目の数値を高く評価するだろう。低く構えてポジショニングに頼るチームは、2つ目の数値をより重視するはずだ。
キーパスの数値はセンターバックとしては珍しい。シーズンを通じてシュートにつながったパス30本は、彼が縦にパスを付けられることを示す大まかなシグナルにすぎず、ビルドアップの質全体を測ったものではない。API-Footballは前進パスやパス成功率を提供していないため、それ以上は言えない。90分あたりのパス数は49.0本だった。
スコア外では、90分あたりデュエル10.1回のうち4.9回に勝利し、勝率は47.9%。圧倒的なデュエルのプロフィールではない。このデータで彼を空中戦に強いセンターバックとして紹介することはしないし、当サイトのデータセットにはどちらかを確かめる空中戦デュエルの内訳もない。
タックルの数値に不利な文脈がひとつある。札幌は2024シーズン終了後に降格した。苦戦するチームのDFは守備の局面を多く迎えることが多く、それがタックルの絶対数を押し上げうる。90分あたりの率は、チームがどれだけ守備をしたかを補正しない。この効果は「守備スタッツの読み方」で扱っており、87.5を信頼する前に、より強いチームでの彼を見るべき理由でもある。
現在の状況
札幌の降格後、彼は2025年をJ2で迎えてリーグ9試合(633分)に出場し、2025年6月に柏が完全移籍で獲得した。2025年の残りの期間は柏でJ1に10試合(573分)出場した。
2026年の特別シーズン(明治安田J百年構想リーグ)では13試合(うち先発6試合)547分。2026/27シーズンは、Football LABの9月21日更新時点で8節中7試合(うち先発2試合)221分。先発2試合はいずれもセンターバックで、横浜F・マリノス戦(68分)とFC町田ゼルビア戦(90分)だった。途中出場5試合のうち4試合は10分以下だった。
レポート#010の類似度分析では、馬場はFC東京のバングーナガンデ佳史扶に統計的に最も近いプロフィールの一人だった(類似度80.0)。両者とも主にタックルでスコアを得ており、ボール奪取型のDFを比較するクラブにとって有用な組み合わせだ。
このレポートの作り方
手法はレポート#010で用い、Methodologyページにまとめたものと同じだ。90分あたりの率、順位集団の450分下限、DFの重みはタックル0.40・インターセプト0.35・キーパス0.25。年齢は表示のみでスコアには入れない。Sillok Score v2、2026年9月30日算出。
馬場にとっては重み付けが重要になる。74.3点のうち35.0点をタックルが占めるため、スコアは前述の降格チーム効果に最もさらされる1指標に寄りかかっている。仮にインターセプトの重みが大きければ、平均的なパスコースの読みが彼の順位を大きく引き下げていただろう。移籍確率モデルは適用していない。その基礎となる移籍事例のサンプルが、スカウティングの判断を支えるにはまだ小さすぎるためだ。
判定:MONITOR
これは観察ノートであり、現地視察を勧めるものではない。2024年のプロフィールは堅実でサンプルも十分だ。いくらか縦パスも出せるボール奪取型のセンターバックである。しかしそれは降格したチームで生まれたもので、2シーズン前のものであり、柏移籍後の彼は先発の座を確保できていない。今月25歳になり、海外クラブの多くが日本で狙うプロフィールより年齢が上だ。
判定を変える条件:柏でセンターバックとして連続先発し、2026/27の出場時間が900分を超えて、より強いチームでの今季のサンプルが2024年のタックルの数値を裏付けるか覆せるようになること。
2026年12月8日にこの評価を見直し、結果がどちらであってもトラックレコードのページに記録する。
評価日 2026年10月8日、チェ・ボンジン、Far Post Analytics。
留意点と限界
- データのビンテージ:スコアはAPI-Footballの2024年J1統計のみを使う。2025年、2026年特別シーズン、2026/27の出場時間はスコアに入らない。
- 小サンプル:2026/27の出場時間(221分)は900分基準を大きく下回り、今季の記録ではまだ2024年のプロフィールを裏付けることも否定することもできない。
- チームの文脈:札幌は2024年に降格した。90分あたりの守備の率は、チームがどれだけ守備を強いられたかを補正しないため、タックル数が膨らむ可能性がある。
- DFのキーパスはシュートにつながったパスを数える。縦パスの大まかなシグナルにすぎず、ビルドアップ全体を測るものではない。当サイトのデータセットには前進パス、パス成功率、空中戦デュエルのデータがない。
よくある質問
馬場晴也は今季の柏レイソルでレギュラーか?
まだそうではない。Football LABの9月21日更新時点で、2026/27のJ1に7試合(うち先発2試合)、221分出場している。先発2試合はいずれもセンターバックだった。
スコア74.3なのに、なぜWATCH判定ではないのか?
スコアは札幌での2024シーズンを表している。WATCH判定には、そのプロフィールが今も有効であるという現在の根拠が必要だが、2026/27の出場時間が少なすぎてその根拠にならない。MONITORは、そうした根拠が得られるまで追跡する価値のあるプロフィールという意味だ。
馬場は2024年にどのクラブでプレーしていたのか?
北海道コンサドーレ札幌だ。2025年6月に柏レイソルへ完全移籍した。当サイトの選手データベースで柏と表示されているのは、名簿が移籍後に収集されたためである。
馬場とバングーナガンデ佳史扶はどう比較できるか?
両者とも主にタックルでスコアを得ており、統計的に近い存在だ(レポート#010の分析で類似度80.0)。違いはインターセプトで、バングーナガンデはJ1のDF中96.9パーセンタイル、馬場は53.1パーセンタイルだった。95.2と74.3というスコア差の大半はここから生じている。
出典と開示
- API-Football、2024シーズン統計(2026年9月30日のSillok Score v2算出に使用)
- Football LAB選手ページ:2026/27の試合記録(2026年9月21日更新)、2026年特別シーズンの合計(2026年6月29日更新)、シーズン別の経歴
- Goal Japan、2025年6月7日:柏レイソルによるコンサドーレ札幌の馬場の完全移籍での獲得を伝える記事(札幌の2024年降格を含む)
出典の最終確認 2026年10月8日
本文の数値はAPI-Football提供の2024シーズンデータに基づき、年齢はデータ収集時点のものです。90分あたり指標は独自計算値であり、出場時間が短い選手ほど誤差が大きくなる可能性があります。すべての数値はスカウティングの出発点であり、直接の検証に代わるものではありません。
✍️ チェ・ボンジン
Far Post Analytics 運営者。Jリーグ・アジアサッカーのスカウティングデータを分析します。欧州が見ていない場所で次の移籍市場の主役を見つけることが目標です。
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