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方法論7分で読める

J2の90分あたり数値をベルギー・プロリーグの数値と並べない理由

文・データ分析 | チェ・ボンジン(Far Post Analytics 運営者)

J2の90分あたり数値は、プロリーグ(ベルギー1部)の数値ではない。Far Post AnalyticsがJリーグの数値をどう読み、何を補正し、何をあえて主張しないのかを整理する。

短い答え

90分あたりの数値は、ある選手が特定のリーグで、特定のチームに所属し、特定の相手と戦って生み出したものを表す。その数値を補正なしに別のリーグへ移せば、こうした文脈をすべて存在しないものとして扱うことになる。私たちはそうしない。本稿ではその理由を説明する。

Far Post Analyticsのすべての数値はJリーグの数値として示し、Jリーグの選手集団の中で順位づけしている。レポートで選手の欧州リーグへの適応可能性を論じる場合も、それは換算した数値ではなく、限界を明示した定性的な判断として書いている。

90分あたり数値が実際に測っているもの

90分あたりへの換算が解決する問題はひとつだ。出場1,200分の選手と2,800分の選手を同じ土俵で比較できるようにすること。しかし文脈の問題は解決しない。90分あたり数値は、あくまでひとつの競争環境の中での産出率である。

その環境には、対戦相手の質、所属チームが普段持つボール保持率、監督が与える役割、選手が主にプレーする試合状況が含まれる。どれかひとつが変われば、選手自身は変わらなくても率は変わる。

J2の数値を補正なしに移せない4つの理由

相手の質。J2の守備陣を相手にした産出は、プロリーグ、エールディヴィジ、プリメイラ・リーガの守備陣を相手にした産出と交換可能ではない。攻撃面の産出は通常下方修正される方向だが、その幅はポジションや選手タイプによって異なる。

チームの文脈。ボールを支配するJ2クラブのサイドバックは、低い位置で守るチームでプレーする場合よりも多くの前進アクションを記録する。Jリーグから欧州への移籍の多くは、支配的なチームから中位以下のチームへの移動でもあり、選手に与えられるアクションの量そのものが変わる。

役割と試合状況。リードしている時間やビハインドの時間が長い選手は、それぞれ異なる種類のアクションを積み重ねる。ひとつの試合状況で主に積み上げた数値は、別の状況での実像を過大にも過小にも見せうる。

サンプルサイズ。おおむね900分未満では、90分あたり数値が1〜2試合で大きく動き、結論を支えられない。私たちはこの基準を下回る選手の90分あたりの表を掲載せず、その旨を記事中に明記する。実際以上に確かそうに見える表を出さないためだ。

代わりに私たちがしていること

FPA Scoreは、3つの要素(Production、AgeScore、Availability)の加重合成指標だ。パーセンタイルは欧州リーグではなく、当サイトのJリーグ選手集団の中で算出している。FPA Scoreが高いということはJリーグの同僚の中で際立っているという意味であり、ベルギーやイングランドでどの順位に入るかという主張ではない。

Football LABのチャンスビルディングポイント(CBP)データは、チャンス創出とビルドアップへの貢献を見る主要なレイヤーだ。Football LABは順位を公開しているが、順位対象となる集団の全体規模は公開していないため、私たちはCBPの順位を真のパーセンタイルではなく順位ベースの指数として示す。棒グラフを表示する場合は、想定した集団規模を明記する。

すべての表にはデータのビンテージを付す。現在の90分あたりのレイヤーは、2024シーズンのJ1・J2・J3に基づいている。そのシーズン以降に書かれたレポートでは、データと選手の現状とのずれをレポート内に明記し、読者が自分で気づくのに任せない。

出典から得られない数値は「データなし」と記載する。表を埋めるために欠けた値を推定することはしない。

単一の換算係数を公開しない理由

よくある近道は、下位リーグの数値にリーグ強度の係数をひとつ掛けることだ。私たちは3つの理由からそうした係数を公開しない。

第一に、単一の係数は、根拠が裏付けられない精度を暗示する。リーグ間での産出の移り方はポジションやアクションの種類によって異なり、ひとつの数字はその違いを覆い隠す。

第二に、公開されているリーグ強度の評価の多くはチームの強さを測るものだ。大会同士を比較するには有用だが、個々のサイドバックの前進ドリブルやフォワードのシュート数をあるリーグから別のリーグへ移すために作られたものではない。

第三に、私たち自身の根拠はまだ小さい。KリーグとJリーグから欧州への最初の移籍を集めた内部データセットは、現在124件だ。パターンを記述的に見るには十分だが、信頼できる換算係数を推定するには足りない。そして私たちは、それを十分であるかのようには示さない。

リクルーターとして当サイトの数値を読む方法

FPA ScoreやCBPの順位が高いことは、その選手を注視する理由として受け取り、海外での産出の予測として受け取らないこと。当サイトのレポートは注視リストを絞り込むために書かれており、現地視察や映像によるスカウティングに代わるものではない。

パーセンタイルより先に、出場時間とデータのビンテージを確認すること。小さい、あるいは古いサンプルでの高順位は、直近のフルシーズンでの中程度の順位よりも重みが小さい。

各レポートの役割の文脈を読むこと。チームがボールを支配して初めて数値が出る選手と、保持率の低いチームでも産出が維持される選手とでは、獲得案件としての性質が異なる。

リスク項目を活用すること。リーグへの適応、労働許可(ワークパーミット)の規定、契約のタイミングがそこに整理されているのは、統計的に興味深い選手が現実的な獲得対象かどうかを、まさにこれらが決めるからだ。

このアプローチが変わるとき

リーグ補正を導入する場合は、入力値、バージョン番号、適用開始日とともにMethodologyページで公開する。過去のレポートは公開時の数値をそのまま保持する。そうすることで、トラックレコードを当時実際に述べた内容と照らし合わせて検証できる状態を保つ。

出典と開示

基本的な試合統計:API-Football、2024シーズンJ1/J2/J3。チャンス創出指標:Football LAB(football-lab.jp)のチャンスビルディングポイント順位、対象集団の規模は非公開。レポート中で言及する市場価値と移籍歴:TransfermarktおよびSoccerway — クラブが確認した数値ではなく第三者による推定値として扱う。

Far Post Analyticsは独立した分析メディアである。私たちは選手・クラブ・代理人を代理しておらず、本サイトのいかなる内容も移籍仲介の申し出ではない。

本文の数値はAPI-Football提供の2024シーズンデータに基づき、年齢はデータ収集時点のものです。90分あたり指標は独自計算値であり、出場時間が短い選手ほど誤差が大きくなる可能性があります。すべての数値はスカウティングの出発点であり、直接の検証に代わるものではありません。

✍️ チェ・ボンジン

Far Post Analytics 運営者。Jリーグ・アジアサッカーのスカウティングデータを分析します。欧州が見ていない場所で次の移籍市場の主役を見つけることが目標です。

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